8000円のパン?!

先日南仏を旅行した人に「パンを買ったら80フラン(quatre-vingt francs)と言われました。驚きましたが、紙に書いてもらうとどうやら80サンチームのことのようでした。そんな言い方もあるんですか?」と尋ねられました。

「いやあ、そんなはずはないけどなあ」と思っていたら、その謎が解けました。
古い映画「Boulangerie de Monceau(1963)」を見ていたら、やはりサブレ(クッキーのようなもの)を買う時に「40フラン」とはっきり言っているではありませんか。4000円のクッキー???よく調べてみたら、フランスでは、1960年1月に100分の1のデノミが起こっているので、新フランに切り替わっても、旧フランで言う人がまだいたというわけです。
つまりは40サンチーム(0.40フラン)のこと。クッキー1枚40円。これなら妥当な値段だとうなずけます。

ちなみにwikipediaでは1990年までプロバンス地方では旧フランの呼び方を使う人がいると報告されていますので、南仏では今だにその名残があるのでしょう。どんなお店でどんなおばちゃんが言ったのか、何だか、大阪のおばちゃんが「大根一本ね、はい百万円!」と言っているような活気が想像されて楽しくなります。

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