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ゼロからつくる

カテゴリー work

阿刀田高さんという作家の方が自著のなかで、小説の書き方を紹介されていた。必要な要素は3つ、〝視点、切り口、リアリティ〟であると。

これは企画作りにも適用できる。まず、基本的な与件として、企画には目的がある。旅に例えるならば、誰の視点で、なにを何の為に、どのように語るか。無限にある最終地点までのプロセスに、どのようなキャスト、セリフ、演出を練り込んでいくか、そのストーリーが企画となる。

ところが、実際に動いてみると、地図には無かった沼地があり、予想しない障害に遭遇したりする。まさに想定外のことで溢れているのが現実。

後にも先にも進めない事態に陥ったときに「視点」がブレると、何のためにやっていたのか、分からなくなる。「切り口」が無いと、味わいのない、どこにでもありそうな凡庸な企画になる。そして「リアリティ」が欠如すると、企画そのものの説得力が失われ、その結果、もはやそれは「仕事」ではなくなる。これらすべてをクリアして、尚且つ、しかるべき利益を確保する。

何もない状態から何かを作りだすことを仕事にしていくなんてことは、余程の好き者でなければ、やってられない(と思う)。